No Regrets in Bathing

カレーを週に一度食っていく

Deno 1.0リリース記念イラストを描きました

2020/5/14に無事 Deno 1.0 が発表となりました。

公式ブログの記事にマスコットのイラストがあるのですが…

Deno公式サイト

こちらを描かせていただきました。なんだってー

経緯

マスコットキャラの「Denoくん」(公式名称不明)が可愛いので、以前から何度となく描いてきて、 しまいには謎の絵描き歌を作ったりしていました。

その中で作者のRyanと関わりが生まれ、アニメーションロゴを採用してもらったこともありました。

hashrock.hatenablog.com

結果として今回の話につながった感じです。

依頼は今年1月に受けていました。 私のようなアマチュアではなく、プロに頼んだほうがきっと早くて質の高いものができると思うんですが、

「こちとらDenoのいちユーザでもあり技術的な側面も分かっているんじゃい」

という自負もあり引き受けました。 イラストにプロダクトの信念みたいなものが込められていれば成功ですが、どうでしょうね。

こんな感じで作っていきました

ボドゲのパッケージイラストを担当したときは、 細かくラフのパターンを作って要望を引き出しつつ進めていったのですが、今回もそのパターンを踏襲しました。

雨をドラマチックな表現にしたかったので、星の王子さま的な小さい惑星にしてみたパターン

Deno v1.0が「Ship(出荷)」されるのと「船出」をかけて船に乗ったDenoくんを描いたパターン(なおRyanには「なんでボートなの?」と言われた。こういう小舟はShipじゃなくてBoatと呼ぶことをその時認識した)

絵には「夜の雨の中に立っているDenoくん」という指定をもらっていました。これは絵的には暗くなりがちでなかなか厳しい題材です。 ただしRyanのエンジニアリングへのタフな思想が現れていて確かにこの要素を落とすわけにはいかないので、表現に苦心しました。

Procreateで描きましたが、このツールはよくできていて、自動で描画の途中経過を記録してくれます。 下記のようなタイムラプス映像も作ることができます。

公開されて

色々な反応を頂いています。

「Denoのことはよく知らないけどキャラクターがかわいいから興味が出た」

なんて方もいて、ともかくイラストの機能は果たせているのではないかなと思います(Ryanのキャラデザインの力ですが)。

プログラミング言語とかランタイムとか言った場合に、プログラマー以外に興味を持ってもらうことは難しいですが、マスコットはそういった敷居を溶かすような働きもあるんだと思います。

Denoはランタイムなので、いろんなバックグラウンドを持つ人にこそ興味を持ってほしいという気持ちがあります。 友達や家族で使う小さなWebサービスを作ってみたりだとかいった用途にDenoが選ばれるといいなと思います。

※最近denoのAPIドキュメントに取り込んでもらったローディングアニメーション

その他:DeepLは最高

今回、Ryanとメールでのやり取りをすることになったのですが、英語が苦手なのでGoogle翻訳を使いつつイラストを添えたりしてギリギリコミュニケーションを取っていました。

文面から、Ryanは本当にいい人だなと言うのは汲み取れてはいたのですが、 こっちもフレンドリーな表現で返事をしたいと思ってもできないことを歯がゆく思っていました。

そこへ来てDeepLが登場したのですが、気持ちが汲み取れる和訳をしてくれるので、 コミュニケーションの怖さがかなり軽減されました。

例えば「めっちゃすごい!お疲れ様」と思ったときに「こういうの英語でawesome workみたいに言う気がする」と思うのですが、 母語ではないのであまり自信がないわけです。

検証のためにDeepLに "awesome work" と入力すると

こうなるわけです(いいのか?という気はするけどニュアンスはあってる)。

何よりも、感情的かつポジティブな表現を文面に盛り込むことをセーブしなくて良くなったことが、とても嬉しい気持ちがあります。 私も結構な年ですが、まだこれからのインターネットに可能性を感じることができています。