No Regrets in Bathing

カレーを週に一度食っていく

自動勉強会を休止した

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今年9月からやっていた複雑GUI会の自動勉強会を一旦終わりにしました。

※自動勉強会とはネタと開催日が勝手に決まる勉強会開催システムのこと。詳細は下記参照。

hashrock.hatenablog.com

休止の理由は、毎年12月は不思議と仕事が炎上するので、予防的に止めておいたという感じです。 で、無事に仕事が炎上しているのでよかったよかった。助けて…

2週間に一度のペースで勉強会を行っていたのもあり、地道な活動が苦手なタイプとしては、開催頻度に濃淡がほしいかなという気持ちもありました。 自動勉強会の雰囲気は部室でのダベリに近い感じなので、定期的に続けることに意義もありそうなんですが、まあちょっと何が正解とかはわかんないですね。

LookDev自動勉強会

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他の自動勉強会も可能な限り参加していました。bakuさんLookDev自動勉強会 は引き続き隔週開催しています。映像・グラフィック・CGI版の勉強会なんですがbakuさんのネタの多さがすごくて、この人は制作面もすごいのにどれだけアンテナを広く張っているんだろう、と驚くばかりでした。参加者の方も映像作家の方が多いと思うんですが、数学に詳しかったりGANに詳しかったりとこの人達は一体何なんだ(プロです)という感想です。素人としてはただただ圧倒されて話も半分以上わからないんですけど、開催中は画面共有で面白い映像が流れているのでわからないなりに視覚で満足感を得ることができていました。

Glyphs自動勉強会

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WolphtypeさんGlyphs自動勉強会は月イチ開催で引き続き開催中です。これはGlyphsというフォントデザインツールがあるんですがそのコミュニティがベースになっています。Wolphtypeさんはコミュニティ代表として会をガンガン引っ張りつつYouTube配信も行うなど自動勉強会を最もしっかりした仕組みで実施されていました。TypeCooker JPというツールも作られていたり多方面で行動力がすごい方です。Glyphsというツールを普及させるための活動とのことなんですが必ず実を結ぶだろうと思っています(私もインストールしました)。

Glyphs自動勉強会はWolphtypeさんを含めプロの書体デザイナーさんが参加されていて、普段は接点がないようなプロフェッショナルの話を聞くことができました。特に大曲さんという方の話がめちゃくちゃおもしろかったですね。ベジェのハンドルはこの位置にするとうまく行くはずみたいに言ってて、職人だ…!って感じでした。あとツールに付随したコミュニティだから専門的な内容になるかと思いきや、不思議とGUIやLookDevにつながってくるような話がなされてるんですよね。全部ベクターグラフィックスを扱うという点が大きそうですが。

bakuさん、wolphtypeさんと主催者間で情報共有通話をすることが2回ほどありました。思ったよりファシリテーションしんどいよね…とか、準備が大変だとか、聞き専っぽい人に話を振っていいのか迷う、とかそんな話をしていました。自動勉強会は主催者がめちゃくちゃ楽で何もせずとも会が開催されるというのが理想なんですが、現実はまあまあしんどいじゃんみたいなのはありましたね…。この辺は会へのスタンスで結構変わってきそうだなあと思ってました(bakuさんは開催5分前まで風呂入ってましたとか言ってたのでいい感じにラフな開催をしてたと思います)。

複雑GUI会の生い立ち

複雑GUI会はもともと、プログラマーの勉強会の懇親会とかでなかなかGUIの話ができないというフラストレーションがモチベーションになっていました。設計の話とか環境構築とかチームビルディングの話とかは頻出なんですがGUIの話ってあんまりされなくないですか?ReactやVueはGUIを作るためのライブラリだと思うんですがなぜ…。いずれにせよ私は懇親会で輪に入る勇気がなくピザを片手にウロウロする人間なので話題のせいにするのもおかしいんですけど。GUIの話は実装に終始しちゃうからかなあ。ピザの件は今後解決したいと思っているのでピンと来た方はお声がけください。

話がそれましたが、そうして立ち上がった複雑GUI会は、GUIの話だけが語られるレアな場になりました。ペイントツールを作る技術オンリーの回アンドゥの話だけをする回共同編集の回など、そういうトピックだけで語られることって多分なかったと思います。

例えばペイントツール回では1bitpaintのminordaimyoさんの話が面白かったですね。例えばお絵かきツールを作るのにA3の600dpiのキャンバスを作ってて~とか普通に言ってるのが衝撃的でした。Webの常識だとそんなサイズのcanvasは作れるわけないんですよね。他にもいろんな話がありましたが全部Scrapboxにログとして残っています。こうやって書いてると最高の会じゃんとはなりますね。

自分のために会を開く

ここ数年で思ったことは「なんでこの話題が語られてないんだろう」と思ったら、自ら会を開くしかないんだなということです。会の開催…完全にしんどいことの一つなんですが、そのしんどさゆえに、誰も話そうよ、と言い出してないことも結構あるんだろうと思います。自動勉強会とかDiscordとか、そのしんどさを低減するシステムが育つ余地がまだありそうだなと思っています。

自動勉強会は合計7回開催しました。自分は正直実装力が高くないので、全編に渡って参加者に頼りっぱなしだったなあという気持ちです。とはいえ実装を理解している人って、何のことを話せばいいかわからないけど質問があれば答えますというスタンスの人が多い気がします。本人にとっては自明なんですね。なので自動勉強会スタイルの場合は、何もわからない人が引っ張っていく形もアリなんだなあという気づきがありました。

ただ、開催中はマジで手応え的なものが全くわからないです。終わったあとにやっぱ最高だったなという気持ちになってくるんですよね。まあまた来年あたり勉強会欲に火がついて開催していることでしょう。その時は、また皆さんに参加してもらえたら嬉しいなと思っています。